Raspberry Pi3 Model B(ラズパイ)と、教育向けコンピュータ

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Raspberry Piを使おうとしていると、偶然木苺をもらった。なるほど。うまい。小学生の頃はよく食べた気がする。この時期は味は薄いが、旬だとジャムも作れるくらいになるらしい。


f:id:sho_ya:20181206152202j:plain 今日、Raspberry Pi3 model B(通称ラズパイ)にOSをインストールし、少し触ってみた。 ラズパイとは、イギリスのラズベリーパイ財団によって、教育用途を意図して開発されているコンピュータである。 コンピュータとは言ったが、小さな一枚の基板の上にCPUやUSB等、必要最小限の部品で構築されており、5000円程度で入手できる。

「Model B」という名は、1980年代にイギリスで教育向けコンピューターとして普及した「BBC Micro Model B」の流れを組む意味合いがあるのだろう。他にはModel Aなどもある。

教育向けコンピュータBBC Microシリーズは、英国放送協会の「BBC Computer Literacy Project」と呼ばれる、一般人向けのコンピューター啓発プロジェクトの中で仕様が提案された。

そして数ある企業の中で、主に学生で構成されたチームを持つエイコーン社によって開発されたマシンが採用され、販売された。このマシンは採用を競ったマシンにおいてほとんど全ての面で優れていたそうだ。
この後継機の開発の中でARMアーキテクチャのCPUが生まれ、それは僕達のスマートホン等で今でも動いているCPUの先祖にあたる。

僕が何故こんな話を書いているかというと、このBBC Microの「ストーリー」に少し興味を持ったからだ。

  • ARMアーキテクチャという今でも身近な技術がここで生まれたという技術的なこと。
  • 学生がメインの開発チームという、一般的に不安要素となるマシンだったとしても、素晴らしいマシンを採用する英国放送協会のスタンス。

など、面白そうな開発物語がありそうな気がしたのだ。

あと、色々妄想もした。
もしも、BBC Microに採用されるマシンが他の開発チームのマシンとなり、ARMアーキテクチャは世に出ず、ジョブズiphoneが作れなかったかもしれないな、と思うと少し面白い。
iphoneはハード、ソフト共に素晴らしいUIを持つ製品だと思うが、ハードウェアの進化がジョブズの時代に無ければiphoneも生まれなかっただろう。
まあ、ムーアの法則を思えば杞憂かもしれないけれど。

話を戻す。 今回ラズパイを使える状態にした目的は、機械学習、そしてディープラーニングを用いて人工知能の育成を行うためだ。

通常、本格的に人工知能の育成を行うには、ハイエンドのGPUカードを使う必要がある(1枚10万など)。
ラズパイは安価であるため、今回は基礎的な学習が目的となる。学習とはいえ、かなり面白そうなテーマなので今後も詳細を書きたい。